Save the Saber? 2 

思いっきりネタバレなので嫌な人はご注意下さい。
自分の中でも考えをまとめるために
だだ打ちしている部分がありますので、
分かりづらい部分はご容赦下さい。



で、何がどうなるかというと。
主人公の衛宮士郎はだんだんセイバーの事を
すきな自分に気が付いてしまう。
アルトリア(セイバーの本名)としての自分より
アーサー王としての自分、サーバントになってまでも
個人より公人としての自分を優先させようとする
セイバーに、そしてその状況を変えられない
自分の無力さに苛立ち、気持ちをぶつけあう。
セイバーも、はじめは自分が女だから、
という事で士郎がサーバントとしての
能力を評価していない為に自分より
前に出るのだ、と誤解していたのだが、
士郎が一人では無理だという事に気付き、
セイバーにともに戦って欲しいと言うあたりから
評価してないとかそういう事ではなく、
他の人が傷つくのが嫌なのだ、
という事に気付いていく。士郎のその姿に
個人としての願望を押し殺し、
王としての職責を何としても全うしようとする
セイバーは、自分の姿を重ねてゆく。

いつしか
聖杯戦争を止めたいという気持ちよりも
セイバーを守りたいという気持ちが優先する士郎。
聖杯の獲得が至上の目的であったはずなのに、
聖杯を得る前に自分が消えるリスクを負ってまでも
士郎を守ろうとするセイバー。

お互いの気持ちが近づく2人。

最優のサーバントと称されるセイバー。
彼女の力を持ってしても太刀打ちできない
太古の英雄ギルガメシュとの戦いの中、
圧倒的に不利な状況でせめて士郎だけでも
逃がそうとするセイバー。
しかし士郎はギルガメシュに立ち向かい、
打ちのめされ、それでも立ち上がる。
「(士郎が殺されるのを見るなんて)こんなのはいやだ!」
叫ぶセイバーに士郎も答える。
「俺にはセイバーより大事なものなんてない!」
「こんな時ぐらい、俺をたよってもいいんだ!」

自分が命を賭けて守ろうとしている人は
私を愛しているのだと気付くセイバー。

「やっとわかった。貴方は私の鞘だったのですね。」

それは、前回の大戦でセイバーのマスターであった
士郎の父によって士郎の中に移植されていた
聖剣の鞘(治癒・防御に優れる)を見つけたのと同時に、
鞘の銘である「全く遠き理想郷アヴァロン」、
つまりセイバーにとってのアヴァロン(理想郷)は
士郎であったのだ、と。
剣(セイバー)と鞘(士郎)とは
出会うべくして出会ったのだ。

やっと気持ちを伝えられた士郎は
自分の気持ちが止まらない。
セイバーに王の選定のやり直しなどせずに
聖杯の力を使ってここに残るように頼む。

士郎に抱きしめられながらセイバーはつぶやく。
「私の気持ちなど士郎は知っているはずなのに」
「士郎は卑怯です」

愛する人と共にいたいアルトリアの気持ち。
しかし、自らの無能さゆえに国が滅んだ、
その国民の為にも王の選定からやりなおしたい
アーサー王の気持ち。国を守る為とはいえ、
多くの人命を犠牲にし、自らの手は血まみれで
穢れている。

「私にそういう(愛される)資格はない。」

愛したい。愛されたい。
でも私が王にふさわしくなかったばかりに
国は滅んだ。多くの血が流された。
血まみれの自分は幸せになってはいけない。
でもこの気持ちは抑えられなくなるから。
それ以上この話はしないで。

2つの気持ちの板ばさみになるセイバーに
士郎はそっとキスをする。
涙を流しながら目を閉じるセイバー。

そして遂に。
士郎の命と引き換えに聖杯をやろう
そういわれたセイバー。
「今までの道は間違ってないって信じてる」
瀕死の士郎にそう言われてセイバーは
やっと気付く。やりなおしなどできないのだと。
それを背負って前に進む事でしか
償う事はできないのだと。
「聖杯などより私は士郎が欲しいと言ったのだ!」
「欲しいものなど無い!すでに持っていたのだから!」
何かがふっきれたセイバー。
やり直すという行為は、それまでの
一生懸命生きた自分を嘘にしてしまう。
周りの人達も一生懸命時間をかけて
心の傷を癒している。それを
踏みにじる行為なのだ、と。

何一つ守る事が出来なかったと思っていた。
でも一番大切な人は守る事が出来ていた。
王として、公人として精一杯生きた。
その事に後悔は無い。ならば、
最後に一番大切な人を守りぬいて、
胸を張って私は生涯を閉じたい。
最後に、アルトリアとして見た一時の夢。
それが今なのだと。

「聖杯も私もここに居てはいけない存在」

士郎もセイバーも聖杯を破壊する事を決意する。
だがそれは、聖杯という存在がなければ
存在する事が出来ないセイバーとの別れを意味する。

もしかしたら他の道が、解決策があるんじゃないか。
でも傷つき、戦いぬいたセイバーの想いを大切にしてあげたい。

遂に聖杯を前にした2人。
士郎が指示を出せば聖杯は破壊される。
それと同時に3つ目の命令を使い切る事になり、
セイバーはここにはいられなくなる。
共にいたい気持ちと、セイバーの誇りを守りたい気持ち。
葛藤する士郎にセイバーはそっと言う。

「あなたの声で聞かせて欲しい。」
自分の存在を消す事になる命令ですら
私は受け入れる。そして愛する人の望む事を
私はやり遂げてみせる。
何も守れなかった人生だと思っていたけど
愛する人は守り通せた。
それが私の誇り。

一番大切な愛する人の誇りを守る為、
士郎は口にする。
「セイバー、その責務を果たしてくれ」


聖杯は破壊され、平和が訪れる。
そしてセイバーとの別れも。
聖杯戦争のセイバーとしての責務を全うし
おだやかなセイバー。
「最後に・・伝えておかなければいけない事があります。」
「シロウ・・・貴方を愛しています。」
穏やかな表情で士郎を見つめながら、
セイバーは朝日と共に旅立っていった。

「ああ。じつにお前らしい。」
万感の想いでつぶやく士郎。

それは純粋な想いの発露。
誰の感情に応えるとかではなく
自身の溢れる想い。
その想いと向き合い、
受け入れる事ができたという事。

セイバーのいない日常が始まる。
いないのにその存在を近くに感じる士郎。
いなくても心はつながっている。
俺も人生を全うしよう。
力一杯生きたセイバーのように。

セイバーは王として、その最後を迎える。
「夢をみていた」と。
「続きが見られるのか?」と。
「今度の眠りは少し(長くなる)」と。
穏やかに目を閉じたアーサー王に
忠臣ベディビエールはささやく。
「見ておられるのですが?  夢の・・続きを」

う、だめだ。ちょっと泣きそうなので今日はここまで。

Save the Saber? 

始めにお断りしておきますが、ネタバレ全く気にせずに書きますので、
嫌な方はご覧にならないで下さい。(といってもTV版のですが)



fate /stay nightをご存じだろうか。
原作はちょっと表現が引っかかってしまう為18禁になっている
AVG(だよね?)なのだが、これが総プレイ時間60時間というツワモノ。
当初5つだか6つだか構想していたルート設定も、
予算やら時間やらの大人の事情で泣く泣く3ルートに変更したというぐらい。
つまりそれだけ密度が濃いらしいのだ。
俺は原作があることは知っていたのだけど、この作品にふれたのは
TV版だった。(2006年にアニメ化、らしい)

簡単に言ってしまうと、願い事を何でもかなえてくれるという
聖杯があって、それに触れる事が出来るのはサーバントと呼ばれる
英霊(昔の英雄や王たちの霊体)だけ。
サーバントはそれぞれがマスターに仕えている。
マスターの魔力でサーバントは物質界に存在しており
聖杯の出現条件はマスター、サーバントがそれぞれ1人しか
残っていない事。と、いうわけで7人のマスターとサーバントが
入り乱れて戦うお話。(ものすごく簡単に言うと、です。)
んで、何がどうなったかというと、この今日のブログで紹介している
コミックスの表紙がヒロインのセイバーというサーバント。

実は彼女は性別を偽ってアーサー王としてこの世に存在した少女で、
国を滅亡させてしまった事への自責の念から、聖杯の力で
もう一度王を選ぶところからやり直したいと思っている。
彼女のマスター、衛宮士郎は前回の聖杯戦争の戦災孤児で、
自分のような思いをする人と2度とつくらない為に、
聖杯戦争を止める為に聖杯戦争に参加する。

戦いの中で、彼らはそれぞれの想いを再確認し、
お互いを愛しながらも互いの想いを貫くためにそれぞれの
道を行くという話しなんだけど。

あ、今日はここまで。
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(2007/12)
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